9冊目
著者:恩田陸
出版社:新潮社
あらすじ:
全校生徒が24時間かけて80kmを歩く高校の伝統行事「歩行祭」。
3年生の甲田貴子は、最後の歩行祭、1年に1度の特別なこの日に、自分の中で賭けをした。
それは、クラスメイトの西脇融に声を掛けるということ。貴子は、恋心とは違うある理由から西脇を意識していたが、一度も話をしたことがなかった。
しかし、ふたりの不自然な様子をクラスメイトは誤解して…。
(Wikipediaより抜粋)
感想:
大好きな本の1冊です。
この本を読んだのは、登場人物たちと同じ高校生の頃でした。
物語は80kmを歩く歩行祭の中で進行していきます。
この道のりの中で、主人公、ヒロインを中心にした物語が展開されるのです。
主人公とヒロインは、ある複雑な事情があるのですが、それが80kmという道のりでどのように変化していくのか。
そして、主人公とヒロインを支える周囲の友人達にも着目してください。
よっしゃぁ!ファインプレーだ!と思わずニヤリとしてしまう場面もあります。
実は私、ふとしたことから「100km歩行」という、この物語を彷彿とさせるイベントに出ることがありました。
昼にスタートし、次の日の夕方までに100km先のゴールを目指すものでした。
イベント前にはしっかり夜のピクニックをおさらいし、「こんな甘酸っぱい体験ができますように☆」とか考えながら臨んだのが間違いでした。
100km歩行は熾烈を極め、雨に打たれ、足回りは盛大に負傷し、這々の体でゴールしました。
なにやら物語の内容とは関係なくなってしまいましたね。
未読の人は是非どうぞ。
再読される人は歩きながら読んでください(危険なのでダメです)。