「せばな」は言わない

綱の上を歩き、岩を登るエンジニア

砂漠に雪を降らせる奴ら

43冊目 砂漠 (新潮文庫) 著者:伊坂幸太郎 出版社:新潮社 あらすじ: 入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。 共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。 自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。 二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。 感想:
自分たちさえ良ければいいや、そこそこ普通の人生を、なんてね、そんな生き方が良いわけないでしょう。 俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ
かっこよすぎです! 砂漠は春夏秋冬からなる四部構成になっています。 それぞれの季節のなかで、青春をひた走る若者たちの姿が描かれています。 やっていることは普通の大学生なのか…でもそこには何かしらの非日常が潜んでいます。 まぁ、通り魔との遭遇や超能力対決はどう考えても日常ではないですね。 私が砂漠を読んだのも、彼らと同じ年代、大学生の時でした。 毎日同じような日々が続くと、「このままでいいかな」とかつい惰性のままに過ごしてしまいがちですよね。 でも、そんな普通の毎日から面白いことは生まれません。 惰性を打ち破って、自力で前へ進むのです。 あとは選択の問題です。
世界はきっと変えられる 信じることからすべてが始まる
さぁ、本書を片手に、この広大な砂漠を歩んでいこうじゃないですか。