「せばな」は言わない

綱の上を歩き、岩を登るエンジニア

はやぶさ 遥かなる帰還

24冊目 著者:花井良智 出版社:集英社 はやぶさ 遥かなる帰還 (集英社文庫) あらすじ: 2003年5月9日、小惑星探査機「はやぶさ」は遥か宇宙へと打ち上げられた。目指すのは、地球から3億キロ彼方の小惑星「イトカワ」。その地表から岩石サンプルを採取し地球に帰還するという人類初のミッションに挑むため、プロジェクトチームは強い意志と技術力で幾多の困難を乗り越えていく。 感想: 技術者はすごいんです! はやぶさのお話はまさに、日本の技術者たちの努力根性の話と言えるでしょう。 世界初のミッションを成功させるべく、はやぶさの打ち上げから帰還までを全力でサポートする技術者。 一人じゃありません。 大勢の技術者たちが一丸となってミッションに取り組むのです。 帯に書いてある文章がまたカッコイイのです。 以下、帯より引用。
・挑戦することに、ためらいを持たないでほしい ・宇宙開発に「失敗」はありません。積み重ねた技術は必ず次につながる ・教科書を模倣するだけだったら、未来を切り拓くことはできない ・批判には耐えられる。しかし、リスクから逃げたという悔いには耐えられない ・足元ばかり見るな。時には顔を上げて、上を見ろ
どうです?痺れるような技術者たちの熱意が伝わってきますね! 後半には魯迅の故郷という作品に出てきた言葉も紹介されます。 これもまた良いんです! 熱いお話なのでぜひ一読どうぞ!