ラブ・ケミストリー
23冊目
著者:喜多喜久
出版社:宝島社
ラブ・ケミストリー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
あらすじ:
第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作品。有機化合物の合成ルートが浮かぶという特殊能力を持つ、有機化学を専攻する東大院生の藤村桂一郎。ところが初恋によって、その能力を失ってしまった。悶々とした日々を過ごしていた彼の前にある日、「あなたの恋を叶えてあげる」と、死神を名乗る少女、カロンが現われて…。東大で理系草食男子が巻き起こす、前代未聞の“日常系コメディ”登場。
感想:
ミステリー要素よりはファンタジー要素の方が強いかなと思う作品でした。
有機化学の世界に革命を起こすことができるほどの特殊能力を持った主人公が、初恋であっさり能力を失うというなんともなさけない感じです。
そして、カロンという死神が現れます。
死神って!
このへんがファンタジー要素を醸し出しています。
そして話の最後はやられましたね。色んな意味で…
初恋叶うのかな?なんて思ってページをめくっていましたが、結末にたどり着くと、
「なん…だと…」感が否めません。
有機化学の話も優しく解説されていますし、案外サクサク読めますよ。