「せばな」は言わない

綱の上を歩き、岩を登るエンジニア

空色ヒッチハイカー

20冊目 著者:橋本紡 出版社:新潮社 空色ヒッチハイカー (新潮文庫) あらすじ: 人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうか...大人になろうとする少年のひと夏の冒険。 感想: 自分は何者なのか。何になれるのか。何になりたいのか。 誰もが一度は抱く疑問。 兄貴の背中を追いかけ、旅に出る弟のお話。 ニセの免許書を持ち、九州の唐津を目指すというなかなかにスリリングな冒険です。 しかし、孤独な旅ではありません。 道中、何人かのヒッチハイカーを車に乗せます。そこに人との出会いがあります。 てか、女の子と旅できるなんて羨ましい いえ、自分と向き合う真剣な旅ですね。 果たして、たどり着いた地で彼を待ち受けるものとは... 彼なりの答えを導き出すことができるのでしょうか。