「せばな」は言わない

綱の上を歩き、岩を登るエンジニア

ちょんまげぷりん

15冊目 著者:荒木源 出版社:小学館 ちょんまげぷりん (小学館文庫) あらすじ: その男は、180年前の世界からやってきた。 シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。男はお侍で、木島安兵衛と名乗った。半信半疑のうちにも情が移り、ひろ子は安兵衛を家に置くことに。安兵衛も恩義を感じて、家事の手伝いなどを申し出る。その所作は見事なもので、炊事・洗濯・家事などすべて完璧。仕事で疲れて家に帰ってくるひろ子にとって、それは理想の「主夫」であることに気づく。 安兵衛は料理のレパートリーを増やし、菓子づくりに挑戦。 これが評判を呼び、「ござる」口調の天才パティシエとして時の人となるが... 感想: あらすじに書いてあるように、ちょんまげが現代にタイムスリップしてきてお菓子作る話です。 すみません、ざっくり書きすぎました。 タイムスリップものですが、なかなアリだなと思いました。 侍が現代社会に物申すという感じがなかなかに痛快でした。 でも、よくこの現代社会に馴染むことができたなと思います。 家事もしっかりこなして、シングルマザーひろ子の子どもからの信頼も得る。 さすが、侍です。鋼の精神力です。 そして、侍がお菓子作りにハマり、ついにはパティシエになるというシュールさ。 おいおいマジかよとツッコみながらもパラパラとページを進めることができました。 あ、なんかお菓子食べたくなってきた。