「せばな」は言わない

綱の上を歩き、岩を登るエンジニア

守護天使

12冊目 著者:上村佑 出版社:宝島社 守護天使 (宝島社文庫) あらすじ: ハゲデブ貧乏…世の不幸を全て背負ったような中年オヤジ・須賀啓一(いつもティアドロップのグラサン)は、齢50にして初恋をした。相手は通勤電車で見かけた美しい女子高生。ブログへの悪質な書き込みから、この女子高生が拉致される。啓一は彼女を助け出すべく、チンピラオヤジ、引きこもり少年とタッグを組み、救出に向かう…。涙あり笑いありスリルあり、そして心にキュ~ンと響く新感覚ラブストーリー。 感想: おっさんかっこ良すぎだろ! ハゲでデブで貧乏でも、たとえ恋をするのが初めてでも、おっさんは輝ける! 頭皮のこと言ってんじゃねーからな! おっさんに無限の可能性を感じる作品でした。 下記は著者のコメントの抜粋です。
能力は全くない。想いだけは溢れるほどある。 この小説はそんな男の話です。 命を懸けて守りたい人がいますか?
なるほど、かっこいいおっさんとは能力の有無ではないのですね。 溢れるほどの想いと情熱があれば、たとえ家庭でいつしか虐げられる存在と成り果てたおっさんでも、満員電車で死んだ目をしているおっさんでも、どことは言わないけど窓際のおっさんでも、なんでもできる! もっと...熱くなれよ! おっと、少し取り乱してしまいました。 いいんです、かっこ悪くてもかっこいいんです! みんな、頑張ろうよ!